ぱ〜そなるケアでは、訪問看護介護事業に従事する職員の資質向上とキャリアアップを積極的に支援しています。以下のような多様な研修プログラムを通じて、職員一人ひとりの成長をサポートしています。地域に必要とされる人材となれるよう、専門性を活かした活動を行っています。
活動情報
開催時期 | 2025.2.17 |
活動内容 | 認知症の対応について |
場所 | ヘルパーステーションけあサポ 事務所内にて |
規模人数 | 8人 |
講師 | 岩元優典・中島知子 |
研修の目的
本研修は、高齢者や障がい者など支援を必要とする方々に対する適切なケアの提供を目的としています。特に、認知症に関する知識と理解を深めることで、利用者の尊厳を守り、安全で安心できる環境を整えることを目指します。
概要
研修会では、認知症についての基礎知識や対応方法等について幅広く学び、業務や日常生活に活かせる実践的なアプローチを学ぶ機会となりました。特に、認知症の方の特徴的な心理状態や行動、日常生活への影響など様々な基礎的な知識を学びました。また認知症の利用者の方へ対応する際に意識することや気をつけることなども学びました。
さらに、参加者同士の交流やディスカッションが充実しており、異なる視点やアイデアを共有することで、自身の考え方やアプローチが広がったと感じました。
認知症について
認知症の原因となる疾患は様々であり、その疾患によって認知症の症状の出方や発症年齢などに違いがあり利用者個々に合わせた対応が必要となります。また認知症が及ぼす心理障害や行動障害、認知症に伴う機能の変化や日常生活に及ぼす影響などもケアの際には考慮する必要があります。
- 認知症の原因となる主な疾患
- アルツハイマー病、脳血管障害、レビー小体型、クロイツフェルトヤコブ病、慢性硬膜下血腫など
- 認知症が及ぼす心理障害
- 感情障害、知覚障害、意欲障害、思考障害、睡眠障害など
- 認知症の方の特徴的な行動障害
- 徘徊、常同行動、失禁など
- 認知症に伴う機能の変化と日常生活への影響
- 感覚的な刺激や物品、介護職の関わりや組織体系、他の利用者との交流、環境の変化など
認知症の方への対応方法について
認知症の方は特に短期記憶が障害され、昔のことなどの長期記憶は鮮明な方が多くみられます。同じことを何度も言われたり、同じ行動を繰り返したりすることはこの短期記憶が障害されていることが原因ということを考えて対応にあたらないといけません。また、関わる際にも自分達と同じ一人の人間であるということを考えることが大切となります。
短期記憶の障害により、自分が今どこにいるのか、何をしているのかなどが分からなくなりとても不安感が強くなるのも認知症の方の特徴です。何度同じことを聞かれても丁寧に説明することにより、不安感を取り除くことができ精神的に落ち着かれるのでそのような対応も重要となります。
参加者の声
・認知症の対応についての勉強会に参加しました。認知症の方と関わる時には、自分達と同じ一人の人間として接する事が大切であること。対応に正解がある訳ではないので、相手を理解しようと相手の気持ちや状況を考えながら関わる事が必要。相手が安心できる声掛け、関わり方を考えながら接する事が大切だと改めて学びました。今後の業務の中でも自分自身が今回の学びを踏まえて行動できるよう努めていきたいです。
・認知症の方は理解や判断に時間がかかることがあります。焦らず、ゆっくりと落ち着いた口調で話すこと、笑顔と共感を大切にし. 否定せず、寄り添うが大切だと思いました。 できる限り、 環境を整えて混乱を防ぐために家族と連携を取り、本人にとって最適なケアを考えて接していくことが重要だと再認識しました。
・認知症の方でも同じ人間であり不安感が強い事が分かりました。 患者さんに寄り添って安心できるようなサポートに取り組みます。
・認知症の方の立場に立ち、認知症の部分も含めて一人の人間としてきちんと向き合うことの大切さを改めて学びました。
まとめ
今回の研修を通じて、認知症の代表的な症状や日常生活に及ぼす影響などを学ぶことができました。また、実際に認知症の利用者の方へ対応する際などの心構えも学ぶことができました。今後は、研修で得た知識を実践しながら、より適切な対応を心掛け、さらなる成長を目指していきたいと考えています。
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