ぱ〜そなるケアでは、八女市を中心とした地域の皆様の健康増進活動への支援を積極的に行い、地域の健康講座や体操教室、部活動やプロスポーツチームへのサポートなどの活動を積極的に行っています。活動内容としては、障害予防に関する講習会、幼児運動教室、サッカー教室開催、部活動・クラブチームの障害予防やコンディショニング指導、高齢者を対象とした健康運動講座など、専門分野を活かした幅広い年齢層に対して活動しています。
福岡の頂点へ!西短野球部 甲子園出場決定。
奇跡の夏、そして歓喜の雄叫び!
2025年7月27日、福岡の空の下、私たちの西短野球部は見事、夏の福岡県大会を制し、聖地甲子園への切符を掴み取りました!決勝戦の最終アウトが宣告された瞬間、球場を包み込んだ大歓声と、選手たちの喜びの雄叫びは、今も私の耳に深く焼き付いています。彼らの瞳には、これまでの苦労と努力、そして仲間との絆がぎゅっと詰まっていました。この最高の瞬間を、トレーナーとして共に迎えることができたことを、心から誇りに思います。
精密なコントロールが織りなす勝利の方程式
今年の西短野球部の快進撃を支えた最大の要因は何だったか?それは間違いなく、投手陣の驚異的な「安定感」と「制球力」でした。そして、それを最大限に引き出したバッテリーの「巧みな配球」です。まるで精密機械のように寸分の狂いもなく、ストライクゾーンの隅々を突き、相手打線を翻弄する姿は、多くの野球ファンを魅了しました。
シーズンを通して、私は彼らがこの「安定感」をどのように培ってきたのか、その秘密を知っています。それは、華やかな変化球や豪速球だけを追い求めるのではなく、地道で徹底した「コントロール重視のトレーニング内容」にありました。特に、選手一人ひとりの身体と真摯に向き合い、障害予防の観点からも細部にわたるケアを施しながら、日々の練習を積み重ねてきた結果だと確信しています。
勝利を呼び込む「股関節のヒンジ」
精密な投球動作の核となるのは、実は「股関節のヒンジ動作」です。これは、股関節を支点にして上半身と下半身が連動し、効率的に力を伝えるための非常に重要な動きです。私たちは、シーズン当初からこの股関節のヒンジ動作を徹底的に身体に染み込ませることに注力してきました。
具体的なトレーニングとしては、まず基本的な動作の習得から始めました。鏡を使って正しいヒンジ動作を確認し、骨盤の傾きや脊柱のアライメントに細心の注意を払いました。そして、これを投球動作へと繋げるためのドリルを反復。投球フォームにおける股関節のヒンジがブレることで、腕や肩にかかる負担が増大し、制球力だけでなく、怪我のリスクも高まることを選手たちに理解させました。
このヒンジ動作が確立されると、投球フォーム全体の安定性が飛躍的に向上します。体の軸がブレにくくなり、指先の感覚がより正確にボールに伝わるようになるのです。結果として、投球のバラつきが劇的に減少し、常に狙ったコースへボールを投げ込めるようになります。これはまさに、投手陣の自信と、バッテリーが組み立てる戦術の奥行きへと直結するものでした。

個々の身体と向き合う
西短の投手陣は、皆が同じトレーニングメニューをこなしていたわけではありません。個々の投手の身体特性、筋力バランス、柔軟性、そして投球フォームの癖を詳細に分析し、それぞれに最適なオーダーメイドのエクササイズを導入しました。
例えば、ある投手には股関節周りの可動域を広げるためのストレッチとモビリティエクササイズを重点的に行いました。また別の投手には、ヒンジ動作に必要な臀筋群やハムストリングスの強化を目的としたデッドリフト、スナッチやケトルベルスイングを取り入れました。これらは単に重いものを持ち上げるだけでなく、正しいフォームで、股関節の動きを意識しながら行うことを徹底しました。
さらに、ゴムバンドを使った抵抗運動で股関節の外旋筋や内転筋を鍛え、投球時の軸足の安定性を向上させたり、バランスボールを使ったトレーニングで体幹の安定性を高め、投球中の体の揺れを最小限に抑えたりしました。これらのエクササイズは、全てが投球パフォーマンスの向上と障害予防に繋がるように考えています。練習中も常に選手のフォームをチェックし、疲労の蓄積度合いを見ながら、その日のトレーニング強度を調整することも忘れませんでした。怪我をしてからでは遅い。彼らの身体が最高の状態でパフォーマンスを発揮できるよう、常に最善を尽くしてきました。

制球力がもたらす相乗効果
制球力が高まることのメリットは、個人の投球能力向上にとどまりません。チーム全体の戦術にも大きな影響を与えました。
まず、四死球が劇的に減少しました。これにより、無駄なランナーを出すことがなくなり、投手は少ない球数でイニングを終えることができるため、スタミナを温存できます。試合終盤まで高い集中力を維持し、質の高い投球を継続できるようになったのです。
次に、バッテリーの配球に自信が生まれました。狙ったところに投げられるという確信があるからこそ、捕手は大胆なリードをすることができます。内角を厳しく攻めたり、ボールゾーンからストライクゾーンへの出し入れで打者のタイミングを狂わせたりと、多彩な投球パターンで打者と勝負することが可能になりました。これは、相手打線にとって非常に厄介な存在となり、常にプレッシャーを与え続けることができました。まさに、投手と捕手が一体となって相手打者を心理的にも追い詰めていく、洗練された「投」の野球がそこにはありました。
聖地!甲子園へ、新たな挑戦の始まり
福岡制覇は、決して簡単な道のりではありませんでした。選手たちは、時には壁にぶつかり、苦悩することもありました。しかし、どんな時も彼らは諦めず、互いを信じ、支え合いながら、練習に励んできました。夏の暑さの中、泥だらけになりながら白球を追いかける姿、悔し涙を流しながらも次へと目を向ける姿、そして仲間と喜びを分かち合う笑顔。その全てが、トレーナーとして私の心を震わせる瞬間でした。
そして今、彼らは「聖地」甲子園という夢の舞台へ立つことになります。福岡県大会を勝ち抜いた自信と、日々の厳しい練習で培った「安定感」と「コントロール」を胸に、彼らは新たな歴史を刻むことでしょう。全国の強豪を相手に、西短野球部がどのような戦いを見せてくれるのか、今から胸が高鳴ります。

彼らの努力が実を結び、最高のパフォーマンスを発揮できるよう、私も引き続き彼らの身体を全力でサポートしていきます。この夏、西短野球部が甲子園で躍動する姿を、どうか温かいご声援で後押ししてください。
西短野球部、本当におめでとう!甲子園でも、輝く夏を!


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